D2Cとは何か

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この記事でわかること

・D2Cとは何かの基本
・卸売やOEMとの違い
・小さなメーカーがD2Cを考える意味


D2Cは、自社にも関係ある話なのか

D2Cという言葉を見聞きする機会が増えました。
それとともに、興味を持つ人もD2Cを検討しようと考える企業も増えています。

ただ、
言葉そのものは、すでに知っている。
なんとなく意味もわかる。
でも、いざ自社に引きつけて考えようとすると、

「うちにも関係あるのか」
「卸売やOEMと何が違うのか」
「直販すれば、それでD2Cなのか」

そのあたりが、少しあいまいなままということが多いように感じます。

特に、小さなメーカーにとっては、
言葉の意味そのものより、
今の商売と何がどう違うのかが見えないと、
D2Cは自分ごとになりにくいものです。

今回は、
D2Cとは何かを基本から整理しながら、
卸売やOEMとの違い、
そして小さなメーカーがD2Cを考える意味について見ていきます。


D2Cとは、お客さまに直接届ける販売形式

D2Cとは、
メーカーやブランドが卸や小売店を通さず、
お客さまに直接商品を届ける販売形式です。

販売する場を自社で持ち、
発信も受注も自分たちで行う。
まずは、その形がD2Cの基本です。

ここで大切なのは、
ただ「直販する」ということだけではありません。

自分たちの名前で届けること。
自分たちの言葉で価値を伝えること。
その結果として、お客さまとの関係を直接持てること。

そこまでを含めて考えると、D2Cの特徴がより見えやすくなります。


卸売・OEM・D2Cは、何が違うのか

メーカーの商売には、いくつかの形があります。
その中でD2Cの違いを理解するには、
卸売やOEMと対比してみるとわかりやすいでしょう。

卸売では、
商品を小売店や取引先に届けることが中心です。

販売相手は企業になるので、
ブランドとしての伝え方、価格や売り方など
多くは、その先の小売の場に委ねられやすくなります。

また、卸売では掛け率の影響があるため、
売上が立っていても、
自社に残る金額には限界が出やすくなることも。

OEMでは、
メーカーは主につくる役割を担います。

ブランドや販売の権利は発注側にあり、
技術力は活かせても、
お客さまには自社の名前が届かないことがほとんど。

一方でD2Cは、
自社でブランドや商品を持ち、
その価値を自分たちで伝えながら、
お客さまに直接届けます。

売価を自分で決められ、
販売価格がそのまま売上になります。

ただしそのぶん、
販売を実現するための人手やコストを
自分たちで賄うことに。

そのうえで、
どんな人に選ばれているのか。
どこに魅力を感じてもらえているのか。
どんな不安や不満があるのか。
そうした反応も、これまでより直接受け取りやすくなります。

つまり、
卸売は
流通に乗せる形
OEMは
つくることを担う形
D2Cは
ブランドと販売を自分たちで担いながら、お客さまに直接届ける形
と考えると整理しやすいと思います。


D2Cは、販売の形だけで終わる話ではない

D2Cの定義だけを見ると、
「直接売る形なんだな」で終わるかもしれません。

もちろん、それは間違いではありません。
ただ、小さなメーカーにとって本当に大きいのは、
販売の形が変わることだけではないと思います。

誰に届けたいのか。
何を価値として伝えるのか。
なぜ選ばれるのか。
そうしたことを、
これまで以上に自分たちで考える必要が出てくるからです。

逆に言えば、
そこを自分たちで担えるようになることが、
D2Cの大きな特徴。

価格の付け方、商品の見せ方、思いの伝え方まで
自分たちでコントロール出来るということです。

つまりD2Cは、
単に売る場所を変える話ではなく、
自社の価値を、自分たちの言葉で届ける形を持つこと
でもあると言えるのです。


どんなメーカーがD2Cを考えるべきか

では、どんなメーカーにD2Cが向いているのでしょうか。

すべての会社が、
いきなりD2Cに舵を切るべきだ、
というわけではありません。

ただ、少なくとも
次の中でひとつでも該当する会社には、
D2Cを考える意味があると思います。

・卸でも安定的に売れている商品がある
・有名メーカー品と比べても、品質では引けを取らない
・他社が簡単にはまねしにくい技術や素材がある
・卸では動いているのに、今のままでは利益が残りにくい
・お客さまの声を直接知って、商品をもっと良くしたい

こうした会社はD2Cによって、
これまで十分に伝えきれなかった価値を
届けることができる可能性があります。

逆に、
ただ流行っているから。
ネットで売れば伸びそうだから。
そんな理由だけで始めると、
途中で苦しくなりやすいかもしれません。

D2Cでは、
売る場所を持つだけでなく、
伝えること、育てること、続けることが必要になるからです。


小さなメーカーがD2Cを考える意味

これまで中間業者に頼らなければ
市場に出にくかった小さなメーカーでも、
今は自社サイトやSNSなどを通じて、
自分たちの価値を直接伝えやすくなりました。

以前よりも、
ブランドの背景やこだわり、
商品づくりの考え方まで
自分たちの言葉を届けられる手段が増えているのです。

だからD2Cは、
一部の新しい会社だけのものではなく、
独自の技術や商品を持つ小さなメーカーにとっても、
現実的な選択肢になってきています。

卸売では、
どうしても価格や見た目、条件で比べられやすくなります。
そのうえ掛け率を上げられなければ、
良い商品を作っても利益が残りにくいことがあります。

でもD2Cであれば、
なぜこの商品を作ったのか。
どんな思いがあるのか。
何を大切にしているのか。
どんな人に届けたいのか。
そうしたことまで自分たちで伝えることができます。

さらに、お客さまの反応や声を直接受け取れることで、
商品の見せ方や伝え方を見直しやすくなったり
新商品の開発を行うことができるのも
D2Cの大きな意味です。

D2Cは、
一部の新しいブランドだけの話ではありません。

自分たちの価値を、自分たちの言葉で届けたい会社にとっての選択肢
として考えるほうが、
本質に近いと思います。


まとめ

D2Cとは、
メーカーが卸や小売店を通さず、
お客さまに直接届ける販売の形です。

でも、その本質は
ただ直販することではありません。

自分たちのブランドや商品を、
自分たちの言葉で伝え、
お客さまと直接つながること。
そこにD2Cの大きな特徴があります。

卸売やOEMでは、
つくることや流通に乗せることが中心になります。

一方でD2Cでは、
価値の伝え方や選ばれ方まで
自分たちで担うことになります。

だからこそ、
独自の技術やこだわりを持つ小さなメーカーにとって、
D2Cは大きな可能性を持っています。

まずは、
D2Cを「ネットで売ること」とだけ捉えず、
自分たちの価値を直接届けるための販売の形として見てみること。
そこから始めるのがよいと思います。


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